2019/08/10
とびひ(伝染性膿痂疹)
とびひは皮膚の感染症で、主に黄色ブドウ球菌と、化膿性連鎖球菌が原因となります。
あせも、虫刺され、湿疹などをひっかいたりしてできた傷口に感染して起きることが多いので、夏の時期に多くなります。
お子さんに多いのは黄色ブドウ球菌による水疱性膿痂疹で、黄色ブドウ球菌の作った毒素のために皮膚の内側が弱くなり、水ぶくれ、びらん(皮むけ)ができ、あちこちに広がっていきます。
治療としては、シャワーなどでよく洗って清潔にし、抗菌剤の塗り薬、飲み薬を使用します。他の部位に広がらないように、病変部分はガーゼなどで覆いましょう。
かきむしったところの浸出液などから他の人にもうつるので、とびひが治るまではプールはおやすみが必要です。
病変部分をガーゼで覆ってあれば、登園、登校は可能です。
予防のためには、体を石鹸でよく洗い清潔を保つこと、虫刺されなどをかきむしらないこと、爪をよく切っておき、もし掻いても傷になりにくいようにしておくことが大切です。